寄付者インタビュー Vol.1 株式会社Dreams 代表取締役 宮平 崇さん 「支援」ではなく「恩送り」
認定NPO法人Silent Voiceは、約90名のサポーターさまから、毎月継続のご寄付をいただいて活動をしているNPOです。
〈ろう難聴の子どもが自分らしく生きられる社会〉に向かって、私たちと共に歩んでくださる寄付者の皆さん。
一人ひとりからのご寄付の裏には、様々なストーリーがあります。
今回はサポーターの1人である宮平崇さん(お住まい:大阪、ご職業:株式会社Dreams 代表取締役、ご支援歴:2024年から)にインタビュー。
宮平さんは、サイレントボイスへの毎月のご寄付に加えて…
🍿 ポップコーン工場での職場体験プログラム
🍿 デフアカデミー夏祭りへのポップコーン提供
🍿 毎月の「デフアカムービー」(映画鑑賞の日)へのポップコーンプレゼント
など、ユニークで温かいご支援を続けてくださっています。
なぜサイレントボイスを支援するのか、きっかけや想いをお伺いしました。
▶︎インタビューの動画はこちら
https://www.youtube.com/live/1j5g41d2bf8?si=ZC-4-2PqwSwe8Ah6
サイレントボイスとの出会いと、寄付のきっかけ
ーー早速ですが、ポップコーン専門店「ポップコーンパパ」とサイレントボイスが出会った経緯を教えてください。
宮平さん:
「谷町ソーシャルの会」という、大阪市の谷町を起点に社会課題解決を目指す活動をする団体が集まる場があるんですが、
そこで、サイレントボイスの事務局長・井戸上さんとお会いしたのが最初の出会いです。
元々は、ろうの子どもたちが放課後に集まって活動している場所が谷町にあるということは全然知らなかったですし、普段の生活の中でろうの子どもたちとの接点もありませんでした。
宮平社長がサイレントボイスに寄付をするわけ
ーーなるほど。知りあっただけで終わらず、寄付をしようと思ったきっかけは何でしたか?
宮平さん:
サイレントボイスさんの放課後等デイサービス(デフアカデミー)で、映画を見るイベントをやっていることを井戸上さんから聞いて、子どもたちが喜ぶと思って「ポップコーン協力させてください」って言ったのがきっかけです。
その後、クラウドファンディングをやっていることを知り、ほんじゃ、理由はないんですが、協力しようと思ったから、協力したという感じなんです。そこから、マンスリーの寄付もできるということで、協力できることをただしようと思いました。笑笑
ーー宮平さんの「理由はないけど協力したいと思った」というのも分かる部分もありつつ、もう少し掘り下げてお聞きしたいです。
宮平さん:
僕は今たまたま会社を経営していて、たまたま近くにサイレントボイスさんがいて、それ全部が”たまたま”だと思っているんです。
たまたま余ったお金があるから、必要な人に行くっていうのが一番ええんちゃうかなと思って。
たまたまが集まって、支えあうっていう。
だからサイレントボイスを応援させてもらっています。
関わって分かった、”障害者”の方、普通やん!変わらへんやん!
ーーたまたまが集まって支え合う、シンプルで格好いい考え方だと思いました。
デフアカデミーの子どもたちは、ポップコーンパパの職業体験もさせていただいているのですが、職業体験イベントは長くやられているんですか?
宮平さん:
ポップコーンを作ったり、実際に店頭に立って接客したりしてもらう体「キッズチャレンジ」を毎月やらせてもらっています。もう10年以上続けてるんちゃうかな。
うちのスタッフもいろんな子どもたちを受け入れるのに壁があんまりないので、
それでサイレントボイスの子どもたちにも声をかけさせてもらいました。
ーー正直、障害のある方を受け入れることに少し抵抗がある方も正直いらっしゃると思います。でも、宮平さんにとっては、ハードルが低いんだなと思いましたが、そのあたりはいかがでしょうか?
宮平さん:
僕も以前はそう(ハードルが高いと)思っていました。
10年くらい前に、障害者支援事業所に勤めている知り合いから「障害者の方を実習で受け入れてほしい」とお願いをされました。
当時は抵抗があって、発狂するのでは?逃げ出すのでは?となど不安がありました。でも、実際にきてもらったら、
普通やん!変わらへんやん!
それから支援学校や就労移行支援の方を実習として受け入れるようになって、耳の聞こえない方も働いてくれてたこともあります。
真面目に働いてくれるし、成長していく姿も嬉しいし、一緒に頑張って働いて、場を盛り上げてくれているのも嬉しいです。
ーー宮平さんのお話しは、聞いているこちらがワクワクするものばかりです。今の社会で、障害者と積極的に関わりを持とうと思える人が少ないのはなぜだと思いますか?
宮平さん:
お金につながらへんことは無駄やと思っている人が多いんですわ。
「なんのためにするの?」と言われることが僕も多いんですが、
大人になってくるとだんだん、「なんのため?」の先に自分の利益のためと言うのがあると思うのですが、そんなんいらんやん。そうじゃない方が面白い、そういうことをやっていきたいと思っています。
今後のサイレントボイスへの期待と「恩送り」
ーー今後サイレントボイスに期待することは何ですか?
宮平さん:
都会の子どもと違って、地方だと人と接点がなくて、困っているろうの子どもたちや親御さんがいる。
そんな中で、子どもたちをネットで繋いで、子どもたちの可能性を広げていくというサイレントボイスの活動は、僕らができへんことやってて、むっちゃええやん!と思いました。
真剣に取り組んでいる方々を応援する資源が僕らには少しあったりするし、一生懸命やっている大人の姿を子どもたちにもみて欲しい。
お金にならへんこと、世の中にいっぱいある。
それを真面目にやる人は素晴らしいと思う。
そこを助け合ったり、支えあったりするのが、ほんまの人の社会だと思う。
将来、その子たちがまた皆さんから得た恩を次の世代に伝えていくと思う。
そのいい循環を作ってもらいたいです。
これから寄付を考えている方へ一言
ーー寄付を考えている方にアドバイスはありますか?
宮平さん:
「めっちゃええやん」って思うことがあったら、それを応援したらいいと思う。それがめっちゃ気持ちいいので!
僕らはみんな、いろんな方からの支え、ご縁によって今がある。
僕らができひんことに対して真剣にやっている人がおったら、
余裕があれば、自分がいろんな人から頂いたご恩を、他の人に送る。恩送りをする。
ええことしようとか考えすぎず、
自然な気持ちで、気持ちよくお金を使ってみてほしい。
さいごに
インタビュアーなんちゃん:
「面白くないことはしない。面白いことをやってみんなで楽しむ」
「楽しいところに人は集まる!」
その言葉を宮平さんや周りのスタッフの方たちは体現されているように思います。
また、個人的には「恩送り」が今回のインタビューのキーワードだと思いました。いい恩送りの循環を作っていく。そんな風に社会が変わっていけばいいなとインタビューを通して素直に感じました。
そして、最後に、サイレントボイススタッフの日下から話がありました様に、まず「知って欲しい」と思います。
知っていただいて、何ができるかな?と一緒に考えていただければ、なおさら嬉しいです!
ぜひ、子どもたちの様子を実際にデフアカデミーで見ていただき、何か感じ取っていただければと思っております。
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